がん保障って何？各金融機関の金利や注意すべきポイントなど徹底解説

 

1. がん保障とは

がん保障とは、住宅ローン利用者が住宅ローンの返済期間中に死亡や高度障害に加えてがんと診断された場合に、その時点の住宅ローン残高相当の保険金が支給され住宅ローンの返済に充てられる団信です。これにより、住宅ローン利用者はがんと診断されるとそれ以降、住宅ローンを返済する必要はありません。住宅ローンは個人にとって最大の借金なので、がんへの罹患と同時にその借金から解放されることは非常にメリットが大きいと言えるでしょう。各種団信のカバー範囲についてまとめたものが下記図です。

上図の通り、がん保障は、3大疾病保障、8大疾病保障、11疾病保障にも含まれています。ただし、全疾病保障はがん保障が含まれていないので、注意が必要です。

平均寿命の伸びによって、下記表の通りがんの患者数も増加傾向にあり、日本人の二人に一人はがんになる時代とも言われています。

（引用：厚生労働省「患者調査　統計表（2008-2017年度）」より）

下記グラフは各年代別のがんの罹患率です。50代までは男性より女性の罹患率が高く、60代で逆転します。罹患率ががん100%保障の標準的な金利上乗せ幅である0.2%を越えるのは、男性で50歳、女性で40歳です。

 

また、下記グラフの通り、日本人の死因のトップはがん（悪性新生物）で、全体の27%を占めています。がんに罹患した場合、長期に渡っての治療が必要な場合が多く、仕事や収入に影響がでる可能性も高いです。がんに罹患しただけで住宅ローン返済が免除されるがん保障は、がんに対するリスク対策として、非常に有効な保険と言えるでしょう。

 

2. 保障内容

がん保障は、死亡や高度障害に加えて、ステージⅠ以上のがんと診断された時にその時点の住宅ローン残高相当の保険金が支払らわれます。ただし、上皮内がん、皮膚がんは原則対象となりません。また、がんと診断された時にその時点の住宅ローン残高の半額の保険金が支払われるがん50%保障と住宅ローン残高の全額の保険金が支払われるがん100%保障があります。

 

3. 上乗せ金利

がん保障は通常0.2%程度の金利上乗せで加入できます。

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4. 各金融機関の比較

各金融機関のがん保障の概要は下記の通りです。

 

5. 注意すべきポイント

(1) 金融機関によって金利上乗せ幅が異なる

がん保障単体で利用する場合の金利上乗せ幅が金融機関によって異なります。がん保障を利用する場合、住宅ローン本体の金利だけではなく、がん保障を付けた段階での金利を比較する必要があります。

(2) 年齢制限がある

がん保障は原則加入時に50歳以上だと利用できません。年齢制限を超えていると無料で付帯するがん50%保障も利用できないので注意が必要です。

(3) 上皮内がん及び皮膚がんは保障対象外である

一般的にがん保障は上皮内がん、皮膚がんは保障対象外です。ただ、一時金の支給のある場合があります。

 

6. その他

がん保障は単体でも利用できますし、他の疾病とセットでも利用可能です。ただ、全疾病保障だけはがん保障が含まれていないので、注意が必要です。

 

7. まとめ

日本人の二人に一人がなると言われるがんですが、がんと診断されただけで住宅ローンの返済が免除されるがん保障は、医療保険と比較しても圧倒的にお得な団信です。年齢制限があったり、取り扱い金融機関が限られていたりしますが、加入可能な人はご利用をおすすめします。

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