8大疾病に備える

1. 8大疾病保障とは

8大疾病保障とは、住宅ローン利用者が住宅ローンの返済期間中に死亡や高度障害になった場合の他、がんと診断された場合又は急性心筋梗塞や脳卒中に罹患し、治療のため手術をしたり所定の状態が60日以上継続した場合、さらに5つの重度慢性疾患（糖尿病、高血圧性疾患、慢性腎不全、肝疾患、慢性膵炎）に罹患し、1年以上就業不能状態が継続した場合に、その時点の住宅ローン残高相当の保険金が支給され住宅ローンの返済に充てられる団信です。これにより、住宅ローン利用者はそれ以降の住宅ローンの返済から解放されます。住宅ローンは個人にとって最大の借金であり、8大疾病のどれかに罹患し、それが原因となって働けなくなり、収入が途絶えて返済できなくなるリスクに備える、という意味では非常にメリットが大きいと言えるでしょう。各種団信のカバー範囲についてまとめたものが下記図です。

 

2. 保障内容

8大疾病保障の死亡や高度障害以外の具体的な保障内容は下記の通りです。8大疾病保障は、一般団信、がん保障、3大疾病保障が全て含まれ、それに加えて5つの重度慢性疾患（糖尿病、高血圧性疾患、慢性腎不全、肝疾患、慢性膵炎）をカバーする非常に守備範囲の広い保険です。ただ、5つの重度慢性疾患に罹患した場合は、まず働けない状態が継続する場合に12ヶ月に渡り住宅ローンの毎月返済額が保険金として支給され、その状態が12ヶ月以上継続するとその時点の住宅ローン残高に相当する保険金が支給されるというものです。

 

3. 上乗せ金利

通常0.3〜0.4％の上乗せ金利で加入できます。

今月の8大疾病保障のコストを反映した各金融機関の住宅ローン金利は、こちらを御覧ください。

 

4. 各金融機関の比較

各金融機関の8大疾病保障の概要は下記の通りです。

 

5. 注意すべきポイント

(1) 保険金支払事由が異なる

5つの重度慢性疾患に罹患した場合は、まず働けない状態が継続する場合に12ヶ月に渡り住宅ローンの毎月返済額が保険金として支給され、その状態が12ヶ月以上継続するとその時点の住宅ローン残高に相当する保険金が支給されます。がん保障や3大疾病保障より住宅ローン残高に相当する保険金が支給される条件が厳しいので注意が必要です。

(2) 年齢制限がある

8大疾病保障は原則加入時に50歳以上だと利用できません。

(3) 取り扱い金融機関が限定される

8大疾病保障を取り扱っている金融機関は限られます。

 

6. その他

8大疾病保障とよく比較される疾病団信として11疾病保障があります。共に加入する場合の金利上乗せ幅が同程度で、多くの金融機関がどちらか一方を提供しています。比較のために、下記の通り保険金として住宅ローン残高相当額が支給される事由を8大疾病保障と11疾病保障で整理しました。11疾病保障の方が保障範囲は広いのですが、3大疾病の脳卒中と急性心筋梗塞の部分は8大疾病保障の方が、保険金が下りやすくなっています。

 

7. まとめ

以上のように8大疾病保障はがん保障と3大疾病保障を含む保障範囲の広い疾病団信となっています。取り扱い金融機関が限られ年齢制限もありますが、加入可能な人は、11疾病保障と比較の上、ニーズにより合致した団信に加入することをおすすめします。

モゲチェックでは団信を下記5つの種類に分けて、団信コストを反映した金利でのランキングを用意しています。自分に合った団信でかつ最も金利の低い住宅ローンを探すことができます。

 

種類	内容
一般	一般団信＋無料の疾病団信
ワイド	加入条件が緩和された団信
がん−	がん100%保障未満の疾病団信
がん	がん100%保障以上の最もライトな疾病団信
がん＋	がん100%保障＋αの疾病団信

 

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